第1回 東大IPC起業支援プログラム 支援先2社を決定
印刷する公募を経て、(株)Alivasとソナス(株)の 2社を決定、事業化資金の提供へ
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長 大泉克彦、以下、「東大IPC」)では、ベンチャーの起業を目指す現役学生、卒業生などの東京大学関係者や、起業をしてまもない東京大学関連ベンチャーに対し、事業資金を提供する「東大IPC起業支援プログラム」(以下、「本プログラム」)を初めて公募形式で募集し、この度その支援先 2社を決定しました。
東大IPCは、投資事業会社としての活動を通じて、東京大学の周辺に持続可能なイノベーション・エコシステムを構築し、世界のベンチャー創出拠点にすることを目指しています。その1号ファンドである協創プラットフォーム開発1号投資事業有限責任組合(以下、「IPC1号ファンド」)は、東京大学関連ベンチャーの育成促進と、ベンチャーキャピタルの質・量の充実を中心に据え、その具体的な投資活動として、シード・アーリーステージの東京大学関連ベンチャーをハンズオンで支援する複数のベンチャーキャピタルへのLP出資(ファンド オブ ファンズ)、そしてミドルステージ以降の東京大学関連ベンチャーへの直接投資を行なっています。
この投資活動を補完する取り組みのひとつが東大IPC起業支援プログラムです。本プログラムの目的は、ベンチャーキャピタルなどからの出資を受ける前のプレシード段階にあるベンチャー企業や、これからベンチャーを立ち上げようとしているグループに対し、プルーフオブコンセプト(PoC)や市場調査資金を提供し、その後の事業化と資金調達を支援することです。東大IPCは、本プログラムに先立ち2017年3月にヒラソル・エナジー株式会社(所在地:東京都文京区、代表:代表取締役 李旻、URL:https://pplc.co)への支援を実施し、この経験を踏まえて本プログラムを募集致しました。なお、同社は10月にベンチャーキャピタル等からの資金調達を成功させております。
第1回公募では 1件あたりの支援額の上限を300万円として募集を行いました。2017年 9月 1日を締め切り日として受領した多数の申込みの中から、厳正な審査を経て以下 2社を支援先として決定致しました。
法人名 株式会社Alivas
代表者 代表取締役CEO 田島知幸
所在地 東京都新宿区
事業内容 難治性便秘を治療する革新的医療機器
法人名 ソナス株式会社
代表者 代表取締役 大原壮太郎
所在地 東京都渋谷区
事業内容 省電力マルチホップ無線通信による高品質センシング
今回の採択にあたりAlivas社の田島知幸氏は、「難治性便秘に対して薬物療法は十分奏功せず、多くの患者さんは症状に苦しみながらの生活を強いられています。医療機器開発プログラム ”Japan Biodesign” 発のスタートアップである株式会社Alivasは、消化器外科医と循環器内科医のコラボレーションにより、難治性便秘治療の新しい選択肢となる低侵襲治療の開発を進めています。今回のご支援を受け、日本発の医療機器イノベーションを世界に届けるべく、より一層頑張りたいと思います。」と語ってくれています。
ソナス社の大原壮太郎氏は、「様々な領域で無線を利用したセンシングへの期待が高まっていますが、実際にはシステム構築時に「データロス」「デバイスが同期していない」「バッテリがもたない」といった問題に直面します。弊社では、このような無線の「扱いづらさ」をなくし、有線クオリティのセンシングを誰でも実現可能とする、ルーティングしないマルチホップ省電力無線”Choco”を提供しています。今回のご支援によりChocoの優位性を世界に発信し、市場の確立に向けて精進して参ります。」と語ってくれています。
東大IPCは、東大IPC起業支援プログラムをはじめとするプレシード支援を通じて、東京大学関連ベンチャーの更なる育成促進をすすめていきます。
■東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(UTokyo IPC)について
概要 東京大学関連のイノベーション・エコシステムの発展を目指す投資事業会社
設立 2016年1月
株主 国立大学法人東京大学(100%)
所在地 東京都文京区本郷三丁目40-10 三翔ビル本郷6階
代表者 代表取締役社長 大泉克彦
URL https://www.utokyo-ipc.co.jp/
【お問い合わせ】
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社
東京都文京区本郷三丁目40-10 三翔ビル本郷6階
TEL: 03-3830-0200 / FAX: 03-3830-0183
Email: information@utokyo-ipc.co.jp
担当:水本 尚宏